Let's サイクリング

サイクリングして
心も体もリフレッシュしよう。

白鷺伝説で有名な趣ある佇まいの道後温泉本館。自転車で1周してみると、夏目漱石「坊っちゃん」の登場人物が踊りだすからくり時計があります。隣には足湯があり、日本最古の名湯を気軽に楽しむことができます。耳を澄ませば、坊っちゃん列車の汽笛も。この風景にぴったりです。

坊っちゃん列車

「坊っちゃん列車」

坊っちゃん列車」。何とも愛らしい蒸気機関車のデザインの路面電車です。時々、煙突からは煙に見立てた蒸気がもくもくと立ち上ります。発車する時の汽笛、モスグリーンのレトロな車体がなんとも松山の街によく溶け込んでいて雰囲気があります。
まるで小説「坊っちゃん」の世界に入り込んだような、時代をさかのぼった錯覚になりますね。乗務員さんの制服も、明治時代を思わせる黒い詰襟服でとても素敵です。

坊っちゃんからくり時計足湯「放生園」

道後温泉商店街「道後ハイカラ通り」入り口

道後温泉商店街「道後ハイカラ通り」の入り口です。道後サイクルポートは、入り口脇、道後温泉観光案内所にあります。そこに停めて商店街を散策してみましょう。
市内電車の道後温泉駅から道後温泉本館まで約250mの商店街。夕方からは、道後温泉のそれぞれのホテルの浴衣でそぞろ歩き、温泉情緒満点です。片手には足湯用のタオルや小籠。もう片手にはジェラート、じゃこてんなど、ここならではのものが。ちょっと1本路地を入ると小川沿いに石畳の小路、「熟田津(にきたつ・にぎたつ)の道」があります。

「坊っちゃんからくり時計」

夏目漱石の小説、「坊っちゃん」の登場人物が次々と現れるからくり時計。一際目を引くこの形は、道後温泉本館の振鷺閣(しんろかく)がモチーフです。
決まった時間になると軽快なメロディーが聞こえてきます。そして、あれよあれよという間に時計がせり上がり中から「マドンナ」、「坊っちゃん」、婆やの「清」、「たぬき」に「赤シャツ」。お目当ての登場人物、探しませんか?最下階には「神の湯」の湯釜が現れます。
夜にライトが燈ったからくり時計も、とても幻想的です。

足湯「放生園」

道後温泉本館の湯釜からのお湯を引いている足湯、「かけ流し」です。足湯はのぼせにくく、スムーズな血行を促し、疲れを癒す効果などがあります。ここまでのサイクリングの疲れも一気にリフレッシュです。ここの足湯は観光客のみならず、市民の憩いの場になっています。
そして、ここは松山。せっかくなので、お湯に浸りながら一句、俳句を詠んでみるのもいいですよね。のんびりゆっくり日本最古の名湯を楽しみましょう。

道後温泉本館と周囲

道後温泉本館正面

道後温泉本館。ひと際目を引くどっしりと重厚感ある佇まいです。それもそのはず、3000年の歴史を誇る道後温泉は「日本書紀」にも登場する、わが国最古の温泉なのです。
古くは聖徳太子から、小林一茶、夏目漱石まで入浴したといわれ、なんとも歴史のロマンを感じます。
下から見上げると、折り重なった屋根は、まるで鳥が羽を広げたように美しく、勢いがあります。入り口、各階の窓、ガス灯、振鷺閣の赤いギヤマン。どの角度から見ても絵になります。

道後温泉本館料金表

道後温泉の本館は4つの入浴コースがあります。夏目漱石ゆかりの「坊っちゃんの間」と展示室は、館内利用者は無料で見学できます。

白鷺の柵

ぐるりと巡る周囲の柵や、振鷺閣(しんろかく)の上のモニュメント等、白鷺がモチーフとされています。

白鷺

白鷺伝説。足に傷を負った白鷺が、温泉に足を浸したところ傷が癒え元気に飛び立ったといわれています。

玉の石

「玉の石」には、この石の上で踊った時の少彦名命の足跡が残っているという伝承があります。